りょうです。
秋といえば、何を思い浮かべますか?食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋など、様々な表現がありますね。
しかし、多くの日本人にとって、秋の代表と言えば「サンマ」ではないでしょうか。香ばしい匂いと、ホクホクの身。想像しただけでよだれが出てしまいそうです。
サンマ漁の現状
さて、そんな秋の風物詩と言えば「さんま祭り」も欠かせません。 ところが最近、気になるニュースを目にしました。それは以下の5つのポイントにまとめられます。
- サンマの漁獲量が激減
- 日本の漁獲量が3位に転落
- 台湾と中国に抜かれてしまった
- 目黒のさんま祭りが縮小
- 提供量が3分の1になってしまった
これらの事実は、私たちの食生活や文化に大きな影響を与える可能性があります。 では、詳しく見ていきましょう。
日本のサンマ漁獲量の推移
まず、サンマの漁獲量についてです。
水産庁の発表によると、1990年代まで日本はサンマ漁の王者でした。しかし、2000年代に入ってから状況が大きく変わりました。
台湾と中国が台頭し、気がつけば日本は3位まで転落してしまったのです。この現象は、単に日本が負けたというわけではありません。実は、サンマの数自体が減少しているのです。
漁師たちの苦労
漁師さんたちは必死に頑張っていますが、なかなか思うように漁獲できないようです。
海の中の状況は私たちには見えないため、正確な把握が難しいのが現状です。
このような状況から、専門家は今年も「豊漁」は期待できないと予測しています。
サンマ不足の影響
食卓への影響
このような状況が続くと、私たちの食卓にも影響が出てきます。
スーパーマーケットでサンマを見かける機会が減少したり、見つけても価格が高騰したりする可能性があります。
「秋刀魚の塩焼き」が特別な御馳走になってしまうかもしれません。
地域おこしへの影響
しかし、影響を受けているのは私たちの食卓だけではありません。
驚くべきことに、地域おこしにまで影響が及んでいるのです。その代表例が、東京都目黒区の「さんま祭り」です。
目黒のさんま祭り
さんま祭りの歴史
目黒区は、実は海なし区でありながら「サンマ」のイメージが強い地域として知られています。
その理由は、平成8年から毎年開催されている「さんま祭り」にあります。このお祭りでは、焼きたてのサンマを無料で振る舞い、毎年大盛況を記録しています。
さんま祭りの現状
しかし、このお祭りも最近では困難に直面しています。
これまでは、宮城県気仙沼市から5000匹ものサンマを提供してもらっていました。気仙沼市は目黒区と友好都市関係にあり、素晴らしい協力関係を築いてきました。
ところが、今年のお祭りでは状況が一変します。なんと提供予定が1500匹にまで減少してしまったのです。5000匹から1500匹へ、実に3分の1になってしまいました。
せっかくの楽しいお祭りがこれほどまでに縮小されてしまうのは、非常に寂しい気持ちになります。
地域の取り組み
しかし、目黒区の人々は諦めていません。
「目黒といえばサンマ」「区民の愛着も強い」という理由から、できる限り長くこの伝統を続けていきたいと頑張っています。その熱意には頭が下がります。
私たちにできること
では、私たち一般市民にできることは何でしょうか。いくつかの提案があります。
- サンマを大切に食べる
- 他の旬の魚にも注目する
- 地域の食文化や伝統行事に参加する
- 持続可能な漁業を支援する
- 問題に関する情報を共有する
これらの行動は、一見小さなことに思えるかもしれません。
しかし、こういった小さな努力の積み重ねが、やがて大きな力となり、状況を変える可能性を秘めているのです。
まとめ
さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか。
サンマの話から始まり、漁業の現状、そして地域のお祭りの話まで、様々なトピックに触れました。一見無関係に思える事柄が、実は密接に繋がっていることがお分かりいただけたでしょうか。
これからの秋、スーパーマーケットの魚売り場でサンマを見かけたら、今日のお話を思い出していただければ幸いです。
その一匹のサンマの向こうに、漁師さんの苦労や、お祭りを守ろうとする地域の人々の思いが詰まっていることを感じていただけると嬉しいです。